R56 エンジン不調
2021年12月1日 水曜日
R56 MINI エンジン不調との事で、入庫になりました。
チェックランプが点灯し地元の修理工場で見てもらった所、色々な部品を交換させられ総額10万コース
それでも治らないと言われた用です。
偶然仕事帰りにMINIを販売している弊社を見て、修理依頼を受けました。
ブログも拝見して下さり、ここなら修理してもらえる!!と思ったそうです。
…嬉しいですね!!😍❤
そんなお言葉をかけて頂いて動かない整備士はいません!!
なので私….動きます!!
それでは見て行きます
エンジン始動するといきなりアイドリングが不調です。
しかし、チェックランプがつきません。
まあ、そこはさておき目視で見て行く箇所は見ていきましょう。
プラグOK、イグニッションコイルOK、バキュームOK!!吸排気バノスバルブOK、水温センサーOK、
オシロスコープを使い相関コンプレッションで圧縮があるか確認。
異常なし!!
点灯系イグニッションコイルのわずかな電圧の乱れも無いか、確認するも、
4本とも言い波形です!!
では次は、タイミングがずれていないか、確認します。
・・・・ハイOK💧
当然タイミングテンショナーもOK…💧
それでもエンジン不調…
今日見て行く事はここで終わりました。
次の日の朝エンジンかけて見ると・・・
何か調子がいいぞ!!
ん~何で!?と思い試運転30分ほど・・・
それにしても、調子が良い・・・😲
・・・そんな馬鹿な!?
昨日はめちゃ調子が悪かったのにとブツブツ独り言唱えていると「ガフガフガフ」アイドリング中に
エンスト・・・【「ん」やっぱりこうだよな!!】と
・インジェクターを見てもつまりや汚れはなさそうでした。
・困ったなーと言いながら一度リプログラミングをかけて見ることに
無事リプログラミング終了しました。
その結果・・・「ガフガフガフ」と何にも変わらず・・・
ん~診断機を繋いでも故障フォルトは何も引っかからない・・・
こうなってくると、何を見て行けば良いのか、わからなくなってくると言う迷宮に入り込みますので、
こんな時は初心に戻ります!!
まずは、基本中の基本はエンジン不調になる時のCOHC濃度を測定します。
COの濃度が少し高め・・・
吸入空気量がが少ないかISTA を繋いで確認すると、基準値の範囲
ここから診断機とのにらめっこがはじまります。
バルブタイミングがずれていないか…
フューエルの制御は水温がかなり関係してくるので、サーモスタットが開いているのか
電圧チェック。
二つのオシロを使って水温時の電圧とサーモスタットが開く時の電圧を測定した所、
ここも異常無し・・・
エンジン不調になる瞬間の電圧も変わらず…
ん~
ここで頭の中を整理しました。
燃調ががおかしくなって、COが少したかめ…
燃調が濃い…
COが高い時は吸入空気量が多いとECUが判断して燃料を多くしているのですが…R56系MINIの場合バルブトロニックと言う機構で測定しています。エアフロセンサーやバキュームセンサーで測定していません。(バルブトロニックとはスロットルバルブを使わずに空気量をアクセルペダルの踏み込み開度で測定しています。)
ここでおかしな箇所がありました。
アクセルを踏み込んでいないのでバルブトロニックの開度は診断機でみても変わらないのですが、どうして吸入空気量が増えているとECUが判断して燃料を多くしているかです。
O2センサーの数値を見ていると0Vになる(リーン)あたりからエンジン不調になるのがわかりました。そして0.6V(リッチ)よりになると調子が良くなります。
なんだこりゃ………
理論が当てはまらない…….
本体0V付近は燃調が薄いはずなのにCO濃度は明らかに高い!!
0.6V付近は燃調が段々と濃くなっていくにCO濃度は普通……
診断機で見る燃調数値と車の燃調数値がリーンとリッチ(薄いと濃いが)逆になっている!?
O2センサーの故障は必ずと言って良いほどこエンジンチェックランプ点灯や故障コードが診断機にでてくるのですが…..
この電圧のあがり方見たことが無い…
これは…O2センサーの内部故障ではなくO2センサー出力電源がおかしいか
またはECU本体の故障かのどちらかしか考えられない…….
そこで……………
O2センサーを良く見てみると、新品みたい・・・・・・
これ、もしかして、、、と思い、
お客さんに電話で聞いてみた所、
「───さん修理した箇所ってもしかしてO2センサーだったりしますか?」と聞いて見たところ
「はいO2センサーです」と…
「───さんこのO2センサーは純正品の交換ですか?」
と聞くと「はい純正品です」とおしゃっていたので、、、
社外品の場合はよく新品でも壊れてしまいますが、(故障フォルトも残ります)
これは純正品?…
一度O2センサーの波形を確認しようかと、オシロスコープのニップルを刺し込もうとした時・・・
「ん!?」
故障個所わかりました!!!!!
これはO2センサーが前後逆についている!!
R56MINIのO2センサー廻りを複数台をバラしてきたので、わかってしまいました💧
これは明らかに「ヒューマンエラーだ!!」(人間が犯した人工的なミスのことです)
触媒前側O2センサーと触媒後O2センサーを入れ替えした所・・・・・・
アイドリングやエンジン不調が治りました!!
ヒューマンエラーはあり得ない数字が出たり、故障したり・・・
このMINIを修理した工場はとんでもない迷宮に迷い込んだに違いありません!!
多分、訳が分からず、壊れていない部品を交換したりしたのでしょう😅
そうしているうちに、部品代金だけで、~十万円いってしまったのだと思います💧
この部品代金は誰が払うのでしょうかと・・・
当然の用にお客さんが負担ですよね・・・
ヒューマンエラーの故障診断はめちゃ大変です。
でも治って良かった!!お客様のご期待に答える事が出来ました!!
Audi S3 ロイヤルパープルオイル交換
ロイヤルパープルオイルの良さが伝わり、今回で2回目のロイヤルパープルオイル交換です。
エンジンが静かになり、加速も良くなり、燃費も上がったと良いことずくめのお言葉を頂きました!!
いやー嬉しいですね!!
今回はエレメントも交換との事なので、
まずはエンジンカバーを取り外します。
エレメントを取り替えたら、トルクレンチを使い、締め込んで行きます。
車をリフトUPしてドレーンを取り外します。
Oリングがついているので、再使用不可ですので、新品に取り換えます。
オイルの粘土は冬を迎えるので、10W-40から少し柔らかめの5W-30にしました。(油膜は大丈夫です!!)
いつもありがとうございます!!
またのご来店をお待ちしております。
フィアット 500 ドライブレコーダー取り付け・常時駐車システムとバックモニター取り付け
2021年11月30日 火曜日
駐車している時にぶつけられたり、いたずらされたりの証拠のため、
常時駐車録画タイプのドライブレコーダーを希望されました。
今回取り付けるドラレコはコムテックさんのZDR035です。
常時録画のためにシガーライターからではなく、ヒューズボックスから電源を取ります。
ヒューズボックスはダッシュボード後ろにあります。
まずは、フロントピラーカバーを取り外し、配線をヒューズボックスやフロントガラス上に通して行きます。
常時録画とACCの二つに分けて電源を取っていきます。
リアのカメラはバックドアのピラーから出てるゴムカバーからバックドアに配線していきます。
カメラの取り付け位置を決めて取り付けます。
昨今はあおり運転やいたずらなど運転者としてあり得ない、行動をとる人達がいることが残念でなりません。
ドライブレコーダーはこのような時に証明してくれる頼もしい相棒です。
それと、バックモニターの取り付けです。
リバースにギアを入れた時の電圧信号を取り出します。
Bluetooth対応のモニターです。
値段もリーズナブルなので良いです😊
フィアットの場合ちょうどいい穴があったので、ここから配線を通して、カメラを取り付けます。
バックドアのピラーから配線を通して、バックドアの裏側に配線を通します。
取り付け完成です!!
リバースレバーを入れるとモニターに写し出されます。
画質もそんなに悪くありません。
バックカメラに慣れてしまったら、バックカメラ無しの運転が、不安になりますよね。
今回取り付けした、バックカメラとモニターセットはどの車種にも取り付けて出来ますので、
お気軽にお問い合わせしてくださいね😊
ロイヤルパープルオイル交換 レクサスIS&ジムニーJB23
2021年11月18日 木曜日
ロイヤルパープルオイル交換を2台まとめてみました。
ここの所ロイヤルパープルオイルのリピーターが多くなりました。
リピーターの皆さんが必ずと言って良いほど、燃費が良くなった、エンジンが静かになったと
ほめてくれます😊
それほど良いオイルなんですよ!!
最強添加剤SOD-1もお忘れなく~!!
JB23ジムニーはまだまだ現役でいけます!!
ロイヤルとSOD-1のセットは鉄板ですね!!
オシロスコープ勉強会!! フリークにて!! 同志あつまる!!
皆さんこんにちは!!
今回のブログは整備事例ではなく、オシロスコープを使った勉強会の様子をお届けします😊
近年の自動車はコンピューター制御の塊みたいなもので、昔の親方整備士みたいに、
たぶんこれで大丈夫とか、何となくの勘では整備ができなくなってきています。
電気を流し、電圧降下などで各センサーを使用して、自動車を動かしています。
そうなると、電気回路図や各センサー、アクチュータが適切なのかなどを、診断できないと、
整備ははっきり言って無理なのです・・・
センサーに流れる電気はサーキットテスタで見ることは不可能であり、
1000分の1秒単位で流れる電気はオシロスコープでしか測定出来ません。
今回オシロスコープの著者である浅田自動車代表の浅田先生が来て頂けると言うことで、
これは、絶対に行かなければならん!!と思い愛媛県にあるフリークさんに行かせて頂きました!!
朝8時30分にフリークさんに到着!!
おいしいコーヒーを頂き、工場の中を見学していると・・・
すごい数の診断機!!
机の下にはフィアットのメカトロ(シングルクラッチ)が5機!!
色々な種類のオイルタンクの数・・・
勉強時間が近づいて来たので、次々と同志達が集まってきました。
皆さんの勉強したいオーラが伝わって来たところで、講師の方々がお見えになりました。
今回勉強会に来た下さった講師の方々は・・・
オシロスコープの著者である浅田先生、ボッシュカーサービス技術大会第1位・自動車整備1級講師
須藤さん。その他に四国整備振興会さん、TEXAのブレインサカモトさんやカイセ技術担当の村上さんなど
すごいメンツが揃いました。
オシロを使った相関コンプレッションやオルターネーターの故障診断
インジェクターの波形、点検
1級の問題もちらほら出題されましたがここら辺は何とかギリギリクリア出来ました。
ただすんなりと解いている方達もいらっしゃったので、自分がまだまだと言うことが
わかりました😥💦
オシロスコープを使った整備はかなりの素質を秘めていることが、改めてわかりとても勉強になりました。
最後に皆さんで記念写真!!
「ハイチ~ズ😁」
四国は遠い────!!(笑)
すごく良かったけど!!(笑)
オラぁは秋田だ~(笑)
それと・・・PCR検査は大丈夫でした😊✨
講師の先生方始め、勉強会でご一緒にさせて頂いた皆様ありがとうございました!!