ベンツ GL エンジンチェックランプが点灯
アクセル踏み込みんでも、加速がしないとの事で入庫です。
エンジンチェックランプも点灯してしまい、ATの変則もしてくれないとの事で、
お客様は「ATミッション壊れたかもしれない・・・修理に100万以上かかるかも・・・」
とかなり深刻になっていました・・・。
ん──
走行キロ数は10万Kmも走行していないですし・・・
このタイプのベンツATが、壊れたとあまり聞いたことが無いのですが・・・
この症状・・・診断機をつける前に何となく、解った様な感じがします。
このベンツはジーゼルなので、EGR,DPF関係の様な気がします。
診断機でチェックしてみると・・・・・・
やはり、EGRアクチュエーター(排気ガスを再度戻して燃料室に送るモーター)の故障
コードが表示されています。
データーモンタで数字を確認すると、ススのつまりは、無いですが(排気ガス背圧で確認します)
EGRアクチュエータの数字が4%ですが開いています。
本体アイドリング時では0%です。
EGR,バルブが固着しているのか、アクチューターのセンサの内部故障かのどちらかだと思いますので、
取り外して確認して行きます。
ターボの横にあるのが、EGRバルブです。
ボルト2本で取り付けられているのですが、これが中々外れてくれません💦💦
Oリングががっちりはまり込んでいるため、叩きながら回して何とか、取り外します。
取り外したEGRバルブですが、ススはそれほど蓄積はしていませんでした。
まずは、アクチュエーターの洗浄して行きます!
EGR洗浄液を使い浸透させています!
洗浄中・・・
モーター部のカバーを取り外し、アクチューター部の動きをチェックしましたが、動きはスムーズでした!
と言うことは・・・
洗浄したEGRバルブを再度取り付けて見ました・・・・
その結果・・・・
ダメ!!でした💦💦
アクチュエーターの動きはEGRバルブセンサーで制御されているので、EGRバルブASSY交換になります・・・
新品のEGRバルブです。アクチュエーター部分は金色なんですね!
ほぉ~金色ですか・・・
ガスケット、Oリングも新品に取り付けてデータモニタを確認するとEGR開度は0%で落ち着いています。
実走して確認すると、加速も良くAT切り替えも問題なしです!
お客さんに整備終わりましたと伝えると、「ATミッションの故障だと思ったから代替えも考えてたよ!
治って良かった!!」と喜んでくれました。
ただ一つここで、お客さんにアドバイスしました!
ブログ見てる皆さんにも伝えたい事があります。それは・・・
車が故障した時に自分でここがおかしいかも?と整備屋さんに言わないことです!!
今回のベンツの件で言いますとお客さんがATミッションが壊れたかもと思い込んだ状態で、
整備屋さんに話したら、どうなるかって事なのです!
仮に私がぼったくり整備士だった場合、EGR交換等で10万位で整備出来たとしても、
例で例えますと・・・
その1
お客さんに「お客さんの言う通りATミッションの故障ですね!!部品は新品で工賃込みで、
200万位かかります」
その2
「中古で100万位でありますが、どうしますか?新品の方が良いですか?」
その3
「下取りしますよAT故障で値は下がりますが・・・それなりに高く買取します!!」
皆さんこの様に言われてしまったらどうしますか?
ほとんどの人がその2を選ぶか、その3の下取りを選択すると思います。
この様な経験された方いませんか?・・・
基本みんな良い車屋さんです😊
ですが、中にはこういう車屋さんもいますので、注意しましょうね💦
(こんな考えを持つ私がひねくれているのかもしれませんが・・・💦