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シボレーサバーバン エンジンかからず

 

シボレーでエンジン不調になり、エンジンがかからなくなりJAFで運ばれてきました。

最近まで、エンジン不調が続いていたらしくいよいよもってエンジン始動が出来なくなったとのこと。

セルモーターは回っています。う~ん なんだろな?

っていうかこの車 デカ!!! ハイエースのスーパーロングワイドよりデカイ 長さ565㎝ 幅204㎝!!

まずはエンジンを始動させないといけないのでそこからの故障診断になります。 

エンジン始動に必要な3大要素があるのですが

1 良い圧縮 

2 良い火花 

3 良い混合気

このどれか一つでも欠けているとエンジンは始動しません

 なので一つずつ見ていきますと…燃料はきてました。

圧縮もありました。 

火花は…無いし… 

と言うことは 火花が飛んでいないので点火しないですね

このサバーバンは フルトランジスタ(イグニッションコイル)なので コイルの不良が考えられますが…

ん~ V8エンジンのサバーバンについているコイルの数が8本なのですが 全部が火花飛んでいませんでした。

この場合8本ともコイルが壊れることは無いのでその本元を調べる必要があります

イグニッションコイル自体にまず電圧がかかっていません ここに電圧がかかれば火花が飛ぶのですが…が…

ん~ これは回路図を見た方が早いですね

コイル上流側の電源の配線がまとまっている所(右上のPWR TRN Relay)までは電圧がかかっていました。

となるとそこからコイルまでの配線が断線しているかアース不良のどちらかになります。

ここで回路図をあらためて確認すると各気筒のコイルのアース部分(Ground)のがS111とS108にまとめて配線されて G102にマイナスで落としているのがわかります

ためしに 1番シリンダアースの(Ground)部分から作成したアース線を割り込ませてボーディアースさせて見たところ… エンジン点火しました

エンジン不始動はアースの接点不良が原因だと言うことですね。

G102のアースポイントはシリンダブロックにありました。

アースをまとめてつないでいるかしめ部分は変色して断線しており電気を流せない状態になっていました。

新しく配線を作り直しました。 これでエンジン不始動の部分はおわりです。

あとは エンジン不調の故障診断もありますが不調の原因はカムシャフトセンサーの不良でした。

カムシャフトセンサーを取り外すにはボルト一つで止まっているのですが今回の場合 

中の方でセンサープラスチック部が熱で膨張してしまい抜けてきませんので

整備時間が増えてしまいました。 仕方ないですけどね

まずはクーラントアッパーホースを取り外します。 そしてクランクプーリーを取り外すのですが このプーリー……

SST(特殊工具)が無いと外せん しかもめっちゃカタイ!!!

そりゃそうだよね…締め付けトルクが330Nmだってさ…

大体タイヤナットの締め付けトルクが115Nmなんですが…

その3倍!!近い力で締め付けてるんだもん…

火事場の馬鹿力で何とか取り外すことが出来た プーリー

クランクカバーを取り外すことができました 

これでようやくカムシャフトセンサーにアクセスできます

カムシャフトセンサーを見てみると 亀裂があるのがわかります。 

カバーのオイルシールも交換しました。

新品のセンサーを取り付けて始動したところエンジン不調も直りました

今回の整備案件はエンジン始動とエンジン不調を切りはなしての作業になりました。

診断機ではアース不良まではフォルトされないのでエンジン始動するまでの作業は昔ながらの整備になりました。

お客さんはコンピューター換えなければだめなのでは?と言っているほど困っていたようです。

アメ車も日本車もドイツ車もエンジン始動の3大要素は(良い 圧縮・火花・混合気)は変わりません。

今回の整備でやはり基本の基は大事だということがあらためてわかりました!

コンピューター交換は最後の最後ですね!

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